餓鬼岳縦走_F

【日程】2020/08/22-24

【メンバー】 FI(記)、TYさん、その他(Nさん)

【ルート】餓鬼岳ー燕岳

【レポート】

8/22

6:45 餓鬼岳の白沢登山口駐車場に到着。20台ほどのスペースに車は4-5台。白沢への沢登パーティが準備をしていた。我々も準備をしてスタート。5分ほど林道を歩くと登山ポストのある登山口に着く。ここから餓鬼岳まで今日は標高差1600mを登る。天気は薄曇り、午後より雨の予報だ。

しばらくは白沢に沿って進む。傾斜は緩いが、短い梯子と鎖のついた岩場のトラバースの連続だ。梯子は古く歯抜けになったようなものも多いが、岩は乾いており、ルートは明瞭で危険な感じはなく、変化に富んで大変に面白い。蒸し暑く汗が流れるが、沢の水が美しく、紅葉の滝、魚止の滝(それぞれ標示板あり)などの見どころもある。

9:00頃 最終水場に到着。標高1500mの標識あり。ちょっとしたベンチもあり、水を汲み足して休憩。

沢を離れ、次のピークの大凪山(2079m)までの急登が始まる。展望のない急斜面にほぼ真っすぐ上へと道がついており、時々ガレた個所もあって足が進まない。木の葉や笹が生い茂って暑苦しい。

11:00 何度か休憩をはさんで、ピークを過ぎて少し平らになったところに大凪山の標識があった。その先は林の中の緩やかなアップダウンが続く。時々片側が開けた所でひんやりした風に当たることができたが、曇りで景色はグレー一色だ。

12:00 百曲がりという急登にさしかかる。斜面はきついが名前のとおり道が曲がってついているため案外歩きやすい。だんだん空が開けてきて頂上に近づいているように感じるが、足が重い。急傾斜が一段落したところに「餓鬼岳小屋30分」の標識が立っていた。それを見たTYさん、Nさんはもう一息とばかりにペースを上げて登って行った。

14:00 TYさん、Nさんに遅れて餓鬼岳小屋に到着。「餓鬼岳山頂5分」の標識があり、二人はさらに駆けるように山頂に向かっていった。私もやっと登頂。嬉しいことに青空が見え、ガスも取れて大町の市街や明日の縦走路も見えた。我々の他には女性が一人いたが、日帰りピストンでこれから下山するそうだ。ふと見ると、TYさんが座って缶ビールを飲んでいた。スタートから担いで来たのだという。私もいただき、乾いた喉にものすごく美味しかった。

小屋で受付後、徒歩1分のテント場へ。本日は雨予報だったため予約キャンセルが出て、テント泊は我々含め2組とのこと。小屋も閑散としていた。テント設営直後雨が降り始めた。16時頃男女2人パーティが到着。明日は燕岳経由で中房温泉まで下山するのだという。彼らのように1泊2日でも可能だが、我々は明日燕山荘にもう1泊の計画としたので余裕がある。夜、星は見えなかったが、街の明かりが光っていた。私は早々に就寝したが、元気なTYさん、Nさんは宴会を楽しまれたことと思う。

8/23

5:00 本日も午後から雨予報のため、計画より1時間早めに出発。露に濡れたハイマツの間を下り林の中へ、標高2600mのピークを巻き再び稜線に上がる。アップダウンがかなり激しい。稜線に出れば岩場が続くが、梯子や桟道がついており不安なく歩ける。思いの外晴れて、針ノ木や烏帽子など裏銀座の山々が見渡せた。

7:30 爽快な稜線の岩登りとじめじめした林の中への上り下りを繰り返し、東沢岳(2497m)に出る。前方に槍ヶ岳が見え、その小槍・孫槍・ひ孫槍の形がはっきり見えた。昨日のテント場で一緒だった男女パーティがここで追い越していった。他に登山者は一人も見えない。

8:00 ひたすら下って、中房温泉への分岐のある東沢乗越(2253m)に到着。これからはもう燕岳に向けて登りしかない。まずはその手前、標高2723mの稜線への直登だ。休み休み2時間ほど登ると森林限界を超えお花畑が広がった。TYさんが花の名前をいろいろ教えてくれたが、しんどくて頭に入ってこない。

10:30 稜線上へ到着。広々とした白い砂の稜線が燕岳へと続いている。斜面にはコマクサの緑とピンクが点々と広がっている(これほどコマクサが咲いているのは燕岳特有とのこと)。途中北燕岳を経由したこの1時間ほどの行程は今までの疲れが帳消しになるくらい素晴らしかった。

11:30 燕岳登頂。燕山荘に向かって右手よりガスに覆われてきて、山々の景色は見えなくなっていった。2,3人の登山者がおり、また、燕山荘から数名向かってきているのが見えた。TYさんが缶ビールを開けた。えっ、まだ1本あったの?!今日も山頂で美味しいビールをいただいた。

12:00 燕岳をあとに、メガネ岩に上り、イルカ岩を眺めて楽しみながら燕山荘テント場に到着。小屋周辺は多くの登山者でにぎわっていた。テント設営後、テラスにて生ビールで乾杯。大変美味しかった。13時過ぎから雨が降り出さなければ、もう一杯注文していたと思う。

8/24

4:30 朝食前、ご来光を見に燕岳へ出発。山頂に到着すると既に数名が待機していた。東がどんどん明るくなって雲海に赤い陽が登ってきた。空はすっきり群青色で、大天井岳、槍ヶ岳へと表銀座の稜線が伸びていた。

7:00 テントを撤収し下山開始。合戦尾根は月曜日というのに続々と登山者が登ってくる。

9:30 汗だくで中房温泉登山口に到着。タクシーを1時間後に予約して温泉へ。中房温泉は9:30始業とHPに掲載されているが、実は8:00過ぎから開けているとのこと。他にほとんどお客は入っていなかった。

11:30 タクシーで白沢登山口駐車場に到着(タクシー料金は11300円)し、車を回収した。

3日間、予想に反して雨に降られることもなく、静かでダイナミックなルートを歩くことができた。計画に賛同してゆっくりペースに合わせてくれたTYさん、たくさん担いでくれたNさんに感謝したい。

以上

記録/F.I.

黒稜山岳会

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