【日程】2018/07/05-07/11
【メンバー】村上靜志・友人K
【レポート】
5日、成田発の格安航空で雨が降る那覇に向かいました。雨の上がった国際通り近くのゲストハウスに宿泊。お客は圧倒的に韓国の若者が多い。韓国から見ても沖縄は近場の南国のようです。
翌朝、飛行機で石垣島に。お昼にソーキ蕎麦を食べて西表島に渡るフェリーに乗ります。数日間天候はさほど良く無い予報で雨も降るはずでしたが海は静かで予定の時間で島の北側にある上原の港に着きました。先島諸島西表島に到着です。
私にとって40年ぶり,友人Kは50年ぶりの西表島です。確かその時の上原の港には特別建物もなく平屋の家が点在した集落と言った感じのように記憶していました。 数分歩くと以前お世話になった民宿カンピラ荘が鉄筋に建て替えられて向かえてくれました。宿の人の対応は気さくで変わりません。変わったと言えば各客室にクーラーが付いたことでしょうか。
ヤマネコ注意
7日、まずテドウ山に登ることに。朝5時に起きて朝食を済ませ6時出発。天気は快晴。島を走るバスの便がまだ無いので登山口まで約4キロ道路を歩きますが早朝で歩きやすい。
舗装道路が終わり車のない駐車場を過ぎて砂利道を歩くと7時半近く集落に水を送っているポンプ小屋に到着。ここが登山口ですが入口に特別看板があるわけでも無く横にある干潟に出る道の方が立派です。道から分かれて小沢を少し登ると山道と遭遇、いよいよ登りの始まりです。1時間ほど登り続けると沖縄で一番高いピナイサーラ滝の落ち口に行く道と分かれる場所に着きました。ここまでは滝見物の人も登るらしく道も歩きやすい。少し休んで登りにかかりますがだんだん草木が生い茂り道が見えなくなっている場所もありかき分けなが進みますが分からなくなって森林局が着けてくれている赤テープを探します。 テドウ山は海抜441mの山ですが比較的島の中央近くにある山で海抜が250m近くになると横の歩きが長く続き、そこに小沢が入り組んで流れ、登ったり下ったりが続きなかなか山頂に近づきません。林の切れ目から何処までも続く島の密林が見えます。
10時過ぎやっと山頂に到着、と言っても畳6畳ぐらいの広場があるだけで周りは生い茂る草木で見晴らし無し、でも始めての山頂なので何となく満足し記念写真を撮って山頂を後にしました。途中からピナイサーラ滝の落ち口に向かいます。12時過ぎ落ち口に出ると眼下にマングローブの森と大きな干潟、その先に先島の海が広がります。干潟の水路をカヌーで滝見物にやってきた人達が休んでいました。やはり40年の歳月が西表をレジャースポットに変えているよう。ここで昼食タイム。
帰りは滝を下ってマングローブの森を抜けて干潟を歩いて帰ろうと考えましたが、どうも干潟が水没しているよう。 近くにいたカヌーガイドの人に聞くと今日は15時が満潮とのこと。干潟にある水路は胸までか泳ぐか、のようで諦めて山道を下ることにしました。
駐車場に戻ると満車状態、全てカヌーの人達のよう。先ずバス亭があるところまで歩きますが時刻が合わず上原の宿まで歩く事になりました。日差しは強く、なるべく木陰を歩くと多少はしのげます。港近くの無人販売でパイナップル300円を買う。ちなみに無人販売には1500円のマンゴーもおいてありますが西表でだまって拝借する人はいないようで未だ未だのんびりした島の風情が残っているようです。15時40分ごろ宿に到着。
6日、天候は晴れ、今日は島の横断です。島の北西にある浦内川の河口から船で奥まで入りそこから島の中央山地を横断して南東側にある大富の集落までがコースです。以前2度ほど横断をした経験があるのですがその時は古見という集落に下りました。数件の家とバス停が有りバスは数年前に出来た島の東側の海岸線を結ぶ道路を走っていて最終バスに間に合うと上原の宿まで帰る事が出来ました。ただ古見に出る道は台風で壊れ今は通行不能になっているそうです。 船は以前は漁船だった記憶ですが今は屋根の着いた観光船に変わっていました。朝1番の船は9時半出港。横断には少し遅いのですが仕方なし。船頭さんの説明を聞きながらマングローブの森の中を流れる比較的大きな浦内川を遡るのですが最初の時はアマゾン川を遡っているような気分になりました。
10時少し前、軍艦岩と名づけられた船着き場に到着。ここから山歩きが始まりますがこの上流にはマリュウドとカンピレーと言う大きな滝があり人気観光スポットです。船で一緒だった自然監視員の人と話ながら歩きますが最近は人が増えて鳥があまりよってこなくなったとか。確かに以前見つけた天然記念物のハコ亀にも合いませんでした。滝を過ぎていよいよ山道ですがしばらくは道もはっきりして比較的歩きやすい。 ちなみに今回の服装は友人Kはつば広帽子に長ズボンに長袖シャツ暑さ対策無しでヒル対策に万全を。それに対して私はTシャツに短パンで暑さ対策万全、しかしヒル対策全く無し。ヒルが着いたら取り除きながら歩きます。13時少し前、浦内川と北東から流れるイタシギ川の合流手に着き、ここで昼食。水辺で昨日買ったパイナップルを食べました。
イタシギ川合流点でヒル対策万全の友人K
そこから残地ロープにつかまって少し登るとまた道が繋がりますが川の斜面に出来た道で歩きにくい上に生い茂った草木が道をふさぎいっそう歩きにくくしています。我慢して道を進みますが助けになるのは森林局が建ててくれた標識と赤テープ印です。しかし古見と下山予定の大富の分岐あたりは沢が入り込んで道を失ってしまいました。二手に分かれて探しますが結局は標識前を真すぐ進んでしまったのが失敗で標識の裏手に道が繋がっていました。以前はここから古見の集落に下るので比較的近かったようです。
ここからは大富の登山口に向かって分水嶺を越える沢の道を登りますが密林の中、沢に入ったり出て踏み跡を歩いたりしながら進みました。
18時過ぎやっと大富登山口に到着。ここまでずーっと密林の中といった感じでしたから開けたところでホッとします。登山口には比較的広い道があります。以前島の海岸線を1周する道路が計画実行されましたが途中で自然保護の気運が高まり道の建設がストップしたところです。
今日の大富の宿まで未だ未だ歩かねばなりません。先ず携帯が繋がったので宿に登山口に着いたと伝えました。
結構歩いて2つめのゲートを過ぎると流石に暗くなってきましたが建物が現れ大富の集落に近づいたように見えます、が地図で確認するとまだまだのようでです。ひたすら歩いていると車が。宿のご夫婦が迎えに来てくれました。最後まで歩こうなんて言っていましたが内心ラッキー。
20時過ぎて小綺麗な南国風の宿について玄関で着ている物を脱ぎヒルとダニが着いていないか調べます。友人は無傷でしたが私は20ヶ所以上ヒルにかまれました。その後熱いシャワーを浴びてサッパリ、遅い夕食になりましたが奥さんの島の食材料理と美味しい魚をいただき横断が終わりました。宿のご主人にはこんなに暑い時期で生い茂った草木の中を横断する人は珍しいと笑われました。やはり横断は春や秋に行われているようです。でも南の島はやはり夏が一番。
翌日はもう1泊してのんびり過ごすはずでしたが突然台風8号が発生。西表方面に向かっているそうで船が欠航するから速く石垣島に渡りなさいと助言を受け朝の船で石垣島に渡りました。天候は未だ良いのですが確かに波は少し高くなっていました。 石垣島に泊まった翌日は台風の直撃で1日中宿から出ることが出来ず、これでは11日の飛行機は難しいかなと思いましたが風速45mはあっという間に中国の方に行ってしまいました。
村上記
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