【日程】2019/05/03
【メンバー】村上靜志 (単独)
【コース】
1日目=上高地12:30---横尾山荘15:10(泊)
2日目=横尾山荘6:00---水俣乗越出合8:40---横尾尾根2.700m12:50---横尾本谷出合13:30---涸沢ヒュッテ15:30(泊)
3日目=涸沢ヒュッテ6:30---奧穂高山荘9:40---奧穂高岳10:40---涸沢ヒュッテ12:30---横尾14:00---徳沢ロッジ15:30(泊)
4日目=徳沢6:30---上高地8:10
【レポート】
10連休のGWですが無職の私にはあまり関係無い、ですがGWとなるとスキーを使って何処か出かけたたくなってきます。それで今年は槍ヶ岳から横尾本谷を経由して奧穂高岳を結び白出沢を下る3泊4日コースを考えました。
以前3月に試み槍ガ岳から槍沢を下降しましたが横尾尾根の登り返しで降雪のため雪崩が恐くそのまま上高地に下ってしまい、やり残してしまいました。そこが通過出来ると私にとっては北アルプスのスキーを使っての縦走として北の毛勝山から南の乗鞍岳までがすべて繋がることになります。今まで特に意識してやってきたわけではないので立山から槍ヶ岳など何度も歩いた所もありますが繋がれば私にとっての百名山登頂のような物です。
1日目:早朝自宅を出て賑わう上高地に正午に着き、支度をして12:30歩き出しました。当初3泊4日での計画でしたが直前の天気予報で6日は悪くなるとのことで2泊3日の計画に変更。槍ガ岳を登るのはやめて槍沢から直接横尾尾根に登り涸沢まで行く事にしました。今回は小屋泊まりにしましたが自炊にしたのでスキー道具とで荷物はあまり軽くはなりません。歳を考えればなるべく軽くした方が楽で安全なのに手間をかけないと手を抜いているように感じてしまいます。 横尾までの気持ちの良い道も人の多さと荷物の重さに負けて快適な歩きになりませんでした。で1日目は横尾山荘に泊まることにしました。山荘は暖かく夜はヴァイオリンのミニコンサートなども有り心地良く泊まることが出来ました。
2日目:快晴の中槍沢に向かいます。槍沢ロッジを越えるとシールも使えるようになりペースが上がりましたが水俣乗越出合を過ぎると横尾尾根が高く盛り上がって見えます。シールで登り続けましたが途中で難しくなりアイゼンに変えてしばらく登るとまた緩くなり シールに変えて登ると天狗池近くになりました。よく写真に槍ガ岳をバックに登場する池ですが今は雪の中で何処かはよく分かりません。そこからもうひと登りすると横尾尾 根2.700m地点に到着しました。 ちょうど若者5人が尾根を下って来ました。言葉を交わすと同じく横尾本谷を下るそうですが「先輩は10分でしようけど我々は2時間ですよ」と笑っていました。 横尾本谷右俣上部と横尾尾根 横尾尾根から南に広がるカールに横尾本谷右俣があります。上部はまだ雪がしまって滑りが楽しめましたが高度差は800mありますから10分で、とは行きません。時々休みながら下り涸沢に通ずるコースとの出合に着き登る多くの人に交じって涸沢に向かいました。15:30涸沢ヒュッテに到着。行動時間が9時間を超えると体に応えます。 ヒュッテで泊まりの手続きをすませるとテラスに中山さんが手を振っていました。今日は目的の北穂高に登って来たそうで満足そうです。しばらく会話して夕食時間になったのでテントに帰って行きました。食事をすませ談話室で他の泊まり客と談笑して夏のように混んでいないのでゆっくり眠る事ができました。
3日目:6:30奧穂高岳に向けて出発です。正面の小豆沢が数日前の雪崩で半分がデブリで埋まっているのでザイテングラードの右側を登りました。ひたすら登って9:40奧穂高山荘に到着。しばらく休んで奧穂高に向かいました。少し時間を遅くしたので登る人も下る人も少なくスムーズに10:40誰もいない山頂に到着しました。
奧穂高岳山頂うしろはジャンダルム
奧穂高山荘に戻りますが上から白出沢を見ると岩だらけ。どうも今年は雪が少なくスキーで下るにはかなり岩場を下りなければなりません。諦めて涸沢に下る事に。2.983mの山荘前から滑り始め涸沢ヒュッテを通りすぎて1.700m位の地点まで滑る事ができました。そこからスキーを担いで1時間ほどでこぼこの雪道を歩くと横尾山荘に到着。このまま頑張って歩くと今日中に帰宅はできますが根性無しの私は泊まりたくなってきました。そこでもう1時間歩いて建て替えられた徳沢ロッジに泊まることに。
徳沢ロッジは以前村営?の山小屋でしたが全く違った建物に変身、夕食も美味しく相部屋も快適でした。ここの風呂は石けんが使えるので山の汚れを落とせます。ロッジ前の林の向こうには明神岳と前穂の北尾根が広がりロケーションも最高。半数が泊まりに来ている人でした。近くにある徳澤園に比べて値段が安く山小屋と同じ値段で泊まれまれるのも利点です。
4日目:天気予報では崩れる、でしたが早朝は雲の合間から日が射していました。梓川沿いの道は未だ静かで気持ち良く歩け8:00過ぎに上高地に。今回の山行が終わりました。
村上記。
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