【日程】2019/08/10-13
【メンバー】L村上、福山、他1
【ルート】
1日目:黒部ダム7:00→内蔵助谷出合8:17→内蔵助平11:33→14:06ハシゴ谷乗越→15:50丸太橋→16:25真砂沢キャンプ場(テント泊)
2日目:真砂沢5:05→6:38二股→分岐9:36→10:14池ノ平小屋10:59→雪渓降り口12:21→13:18小窓(野営)
3日目:小窓5:22→6:55小雪渓→7:55小窓ノ王の肩8:03→8:19三ノ窓9:05→9:58池ノ谷乗10:06→11:18長次郎ノ頭→長次郎ノコル→12:24剱岳12:47→前剱→15:56剣山荘(素泊まり)
4日目:剱山荘6:41→8:22剱御前小舎9:02→10:14雷鳥沢→11:00みくりが池温泉12:15→室堂→13:50黒部ダム
【レポート】
8月下旬に予定している北鎌尾根への訓練にと村上Lに企画いただき、黒部ダム駅から剱岳を目指して北方稜線を歩くことになった。
・1日目:黒部ダム7:00→内蔵助谷出合8:17→内蔵助平11:33→14:06ハシゴ谷乗越→15:50丸太橋→16:25真砂沢キャンプ場(テント泊)
黒部ダム駅登山者出口より勢いあるダムの放水を見てスタート。内蔵助谷出合からの炙られるような暑さの急登に、熱中症の危険を考慮し30分毎に水分補給とクールダウンの休憩を取りながら登った。何人かチンネを目指すクライマーが追い越していった。ようやく真砂沢に到着したころには疲労困憊であった。テント設営後は早速冷えたビールで乾杯。2泊分の食事は村上Lが担当してくださり、今晩はタイカレー。スパイスが食欲をそそりガッツリ食べて疲れが取れた。
・2日目:真砂沢5:05→6:38二股→分岐9:36→10:14池ノ平小屋10:59→雪渓降り口12:21→13:18小窓(野営)
朝食に辛味が旨い四川風ラーメンを食べて出発。上りには汗が止まらなかったが、左手に三ノ窓雪渓、右手に後立山の稜線を眺めて歩くことができ、気分は軽く池の平に到着した。池の平から旧鉱山道を進む。ここは昔モリブデンを採掘していた鉱山だったとのこと。鉱石を運ぶには危険な片側が切れ落ちた道だ。モリブデンのかけらを記念に拾った。
小窓まで軽アイゼンにピッケルで雪渓を登る。風が冷たい。時々剱岳からの下山者とすれ違った。当初は三ノ窓に野営予定であったが、危険個所を涼しく疲れのない朝に通過したいと考え本日は小窓に泊まることとした。
テント設営後は早速ウィスキー水割りで乾杯。他にテントは無く我々が小窓を独占し、柔軟な計画変更のお蔭で山上でぼーっと贅沢な時間を過ごすことができた。足りない水は雪渓を削って確保して、夕食は具が盛り盛りの親子丼。
・3日目:小窓5:22→6:55小雪渓→7:55小窓ノ王の肩8:03→8:19三ノ窓9:05→9:58池ノ谷乗10:06→11:18長次郎ノ頭→長次郎ノコル→12:24剱岳12:47→前剱→15:56剣山荘(素泊まり)
朝食にパンチェッタが効いたカルボナーラ雑炊を食べて出発。湿ったハイマツの道を進み、約10mの雪渓トラバース地点に出た。慎重に渡りきったもののルートは7-8mほど下ったところにあった。そこまで降りるのに岩壁を渡るちょっと怖い箇所がありスリングで確保してもらった。雪渓と岩壁の間のザレた斜面をもがくように登り小窓ノ王を緊張して降った後、三ノ窓に到着。やっと一息つくことができた。
三ノ窓で富山湾を眺めたりチンネを登るクライマーを数えたりして休憩後、池ノ谷ガリーを登る。ずるずる滑り落ちてしまいそうな感覚になり気を緩めず登った。続く長次郎ノ頭は巻くのが正ルートだが、踏み跡の薄いトラバースが不安で先行者のいた長次郎ノ頭を直登することにしてもらった。ただそのために懸垂で降りることになり時間もロスしてしまった。その後はがつがつ岩を登りやっとの思いで剱岳山頂に到着、ハイタッチで健闘を称えあった。
あまりにも長く感じる下山路、途中、今日はもうシャワーを浴びて休みたいということになり剱山荘に泊まることにした。小屋到着早々ビールで乾杯、汗を流してからビールとおでんで無事に歩けたことに祝杯をあげた。
・4日目:剱山荘6:41→8:22剱御前小舎9:02→10:14雷鳥沢→11:00みくりが池温泉12:15→室堂→13:50黒部ダム
本日も晴れ。湿度が低く風が爽やかで八峰や源次郎尾根の景色が名残惜しかったが、観光客で混雑した室堂に到着して山行が終了した。
今回は村上Lの経験と技術に引っ張ってもらい行きたくても行けなかったルートを踏破することができた。そのことに感謝しつつ、私も地形や状況を見て歩けるように経験を積んでいきたいと思った。
記録/福山郁子
0コメント