阿弥陀岳南稜

【日程】2020/01/10-12
【メンバー】リーダーIさん、Mさん、F(記)
【レポート】

1月10日 21:00 池袋駅西口を出発し23:00過ぎに八ヶ岳山荘に到着。仕事の都合で不参加となってしまったNさんが仮眠室の予約を取ってくれていて、本日はここで就寝。室温がちょうど良くよく眠れた。

1月11日 4:00起床し朝食を食べてから車で舩山十字路へ向けて出発。5:30頃到着すると既に何台か入っており、数パーティが出発準備をしていた。ほぼパッキングを済ませていた我々はすぐにスタートした。しばらく林道を歩き立場山への分岐を右折、アイゼンを装着して尾根への急坂を登る。雪は少なく地面は凍っているがトレースは明瞭だ。

苦しい登りで立場山を越え青ナギへ続く稜線に出る。視界が開けた青空に阿弥陀岳が前方に見え気分が上がった。ハーネスを装着してP1へ向かう。P1からP2へは少々風があるものの、北アルプスから南アルプス、富士山と360°の絶景のなかの爽快な稜線歩きだった。

P3の基部を左方やや下りにトラバースすると、11:50 南稜の核心、ルンゼの取り付きに到着した。登攀中のパーティと一組待ちのパーティがいた。ボルトに取り付けられたワイヤーにセルフを取って、順番待ちをしながらリードのIさんにMさんとFでそれぞれ50mダブルロープを結んだ。

先行パーティが登っていったあとIさんが登り始める。出だしは雪が少なく岩が露出している。Iさんの姿はすぐに見えなくなり、しばらくしてロープアップしている感じがしたのでビレイを解除。声は聞こえない。ロープがいっぱいになってから、Mさんに続いて登った。急傾斜にアックスがうまく刺さらず不安定、ザックの重みがアイゼンの前爪で立ったふくらはぎにずっしりとかかった。休み休みでIさんのいる1ピッチ目終了点まで上がった。2ピッチ目再びIさんリード、Mさんと私がフォローで続いた。今度は雪がしっかりついた草付きの斜面で少し扱いに慣れたダブルアックスが効きやすく楽しく登れた。

稜線に出てロープをたたみP4へ。岩壁を抱き込むようにして細いバンドを左へ巻き、数メートル雪面を登ったら、14:30 広々した山頂に到着した。遮るもののない山頂からの景色に達成感が湧いた。

しばし休憩後、御小屋尾根を下山する。本日は稜線上にテントを張る予定だ。ふと気がつくと、下りきった平らな地点に大きく手を振って何やら叫んでいる人が見えた。近づくとG山岳会のN氏だった。あれっ、今日はTさんたちと観音平から青年小屋泊まりのはずではなかったか? なんでもガスヘッドを持参し忘れ我々Iパーティから借り受けようと、ルートを変更しここ御小屋尾根上で待っていたのだという。何という臨機応変。

上方から見ていてここしか幕営適地はなさそうとのIさんの判断で稜線上にテント設営開始。さすがリーダー、私は足元ばかり見て先の地形やテントのことなど考えていなかったと反省。ほどなくTさんたちG山岳会パーティもテント適地を探しに上がってきて隣に設営した。今晩は荷揚げした缶ビール、N氏差し入れペットボトルのビール、軽量化を無視したIさんの梅酒と潤沢に酒があってうれしかった。

1月12日5:00 夜中には止んでいた風が強く吹いていて天気は悪くなっていく模様。早々にG山岳会パーティは阿弥陀岳へ出発していった。我々はテントを撤収し7:30下山開始、10:00 舩山十字路に帰着した。コンディションに恵まれ、経験豊かなIさんMさんのお力を借りて、無事に念願のルートを登ることができたことを感謝!

記録/F

黒稜山岳会

~ 遥かなる山の頂を目指して ~ 縦走、沢、岩、雪稜、山スキー、オールラウンドに活動しています。 当会では、新入会員を随時募集しています。 ご興味のある方は「入会案内」からお気軽にお問合せください。