鳳凰三山（薬師岳、観音岳）の冬のテント泊

【日程】2022/03/20

【メンバー】
リーダーTちゃん、Ｎ山さん、Ｎ井さん、Ｕ田さん、Ｉ川さん、Ｗ部（記）　（6名）

【ルート】
・3月20日（日）
10:00 夜叉神峠登山口-11:00 夜叉神峠 -13:00杖立峠-14:40苺平-15:00南御室小屋（テント泊）

・3月21日（月）
7:30南御室小屋 - 9:00 薬師岳-10:15観音岳-11:30薬師岳-12:30南御室小屋　その後はピストンで夜叉神峠登山口まで（15時下山）

【レポート】
2022年3月19日から21日の3連休、天気予報と睨めっこしながら、どこに行くのかをメンバーで連絡を取り合っていました。

3連休にしか行けない山に行こう！ということで、最初は北アルプスの蝶ヵ岳に、2泊3日で行く予定でしたが、3月18日の天気予報が悪く、急遽、20日、21日の2日間で、鳳凰三山（薬師岳、観音岳）に行くことになりました。

　この選択が大正解！私は初めての冬山でのテント泊になりましたが、快晴の中で絶景の雲海に浮かぶ富士山を見ることが出来る山行になりました。

　車2台に分かれて現地に向かい、10時頃から夜叉神峠登山口から登山を開始しました。冬のテント泊装備であるため、荷物が肩と背中にずっしりときて、6人全員の足取りは重いです。

　1時間ほど経って、荷物の重さに慣れて来たタイミングで、夜叉神峠に到達しました！ここから既に北岳をはじめとした白根三山の雄姿が拝めたので、今回の山行への期待はますばかりです。

　その後は山道に雪がついていたので、アイゼンをつけてひたすらひたすら4時間くらいかけて登り、本日のテント場の南御室小屋に到着しました。

　我々がほぼ最終組であり、テント場は結構混んでいましたが、ほとんどテントが張られていない一角を発見したので、そこで雪を踏み踏みしてテントを張りました。これがみんなで一緒に入れる黒稜名物の「バカテン」です！！

バカみたいに大きいから、黒稜では「バカテン」と呼ばれています。石井スポーツのプライベートブランであるパイネの製品ですが、既に廃版になっている貴重な存在です！他の登山客から「あのテントすごいねー10人くらいは入れるんじゃない？」という声が聞こえたりして、なぜか良い気分になりました。

夜はもう16時半くらいから酒を飲み始めて、つまみを食べて、鍋を食べるの大宴会でした！たまに歌の話もしていましたが、基本的にひたすら山の話やフリークライミングの話です！今回、山では初めて同士のメンバーも何人かいましたが、お互いひたすらにこれまで行った山の話や、好きな山の話、これから行きたい山の話、とにかくひたすら山の話をして何時間も盛り上がれるので、山の偉大や山岳会の良さを満喫した一晩となりました。

翌朝は、前日の鳥塩鍋のスープにうどんをいれてたくさん食べて力をつけたうえで、ついに、鳳凰三山のうち、薬師岳、観音岳の二山にアタックしました！

南アルプスは北アルプスや八ヶ岳と比べると、樹林帯の区間が長く、稜線に出るまで時間がかかるので、稜線に出た時に感動はなお一層でした！

鳳凰三山や白根三山がきれいだったのもありますが、この日の圧巻は雲海の上に浮かぶ富士山です！！稜線に出てすぐにこの景色だったので、一瞬、ぼーとしたのを覚えています。私がこれまでに見た中で富士山ではNo1かもしれません！

その後は、薬師岳、観音岳と登り、ピストンで夜叉神峠登山口まで下山しました。帰宅途中に温泉にも入って大満足で一日を締めくくりました。

またいつか雲海に浮かぶ富士山を狙って、冬の鳳凰三山（次こそは地蔵岳も）を狙っていきたいと思います！　

記録／Ｗ部