【日程】2022/04/10
【メンバー】L:A原、E田、Aさん、K田
【レポート】
仮眠は飯山線の某駅。静かに入山儀式をし仮眠。6時起床。コンビニで朝食を済ませ温井へ移動。雪融けの水がいたるところから流れ出し、季節はあわただしく進んでいた。
温井集落の除雪最終地点では車が8台ほど停まっていた。道路は2mほどの雪壁だ。鍋倉山にはパウダー狙いで毎年2-3月ごろに来ているがそのころの路駐30台の数と比べると、やはり4月のこの時期は断然少ない。あったかい陽ざしのもと準備を整える。
ところで、積雪期の鍋倉山の登山口には駐車場が無く、入山者は路駐をさせてもらっている。もちろんトイレもない。温井集落のここいらの方々には善意で路駐をさせてもらっているということを入山者は念頭に置き、トイレは事前に済ませておくこと。
さあ、8:20スタート。雪がたっぷりある段々畑を上がり田茂木池の台地に出ると、除雪が始まりコンクリが出た林道が何度か横断し雪壁の昇り降りを2回ほどした。腐った雪面の沢のトラバースを避け尾根に上がると雪原が広がる。雪の時期の鍋倉山への登頂ルートは特になくどこを登ってもいいのだけど、今回は鍋倉山と黒倉山の鞍部へ延びる沢の右岸を行く。
こちらのルートは鍋倉山の象徴であるブナの巨木たちはあまりないが、傾斜は緩く時間はかかるがゆるゆると登っていけるのでスキー初級者にはいいだろう。途中、ヒールリフターやクトーの使い方、キックターンの仕方などレクチャーしながら登る。
鍋倉山と黒倉山の鞍部までもう一息のところで休憩していると、爆音を轟かせながらスノーモービルが駆け上がってきた。静かな森あるきが台無し。10台ほどのモビラーたちは山頂直下の急壁をものともせずバリバリ駆け登っていった。唖然・・・。
鞍部に着くと妙高火打の頚城の山やまや日本海が見渡せた。ゆっくりそれらを眺めながら登ると山頂とうちゃこ12:00。約3.5時間かかりました。ふう。風が無く暖かい山頂ではモビラーが宴会してたりスキーヤーやハイカーで賑わっていた。平和なひととき。
さあて。安定したザラメなのでドロップポイントはなるたけ急斜を選ぼう。さあいくよ。斜面に飛び込んでターンを切る。ざざざーと表面の雪が流れて追いかけてくる。みんなも太陽を背に斜面を滑降してくる。30分かけて登った斜面をわずか数分でボトムまで下りてきてしまう。ああ刹那の斜面。もったいぶって大きくトラバースをし、またわずかな斜面を滑降。途中、単独のスキーヤーに声をかけると旧知の山仲間だった。
麓の林道での雪壁の昇り降りを避け、沢の左岸ギリギリを滑って段々畑に下りてきた。13:30。車はさらに増えて20台くらいになっていたか。撤収後は、いいやま湯滝温泉に浸かり、道の駅で雪下にんじんを購入し、帰京した。
厳冬の鍋倉はよく来るが、この時期の鍋倉のザラメもなかなかよかった。みなさん、楽しかったです。またどこかで山スキーをしましょう。
記録/A原
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