【日程】2017/05/27-28
【メンバー】友部、高田、北原、玉木、篠田、渡辺、西園、鈴木、藤岡、三井、厚川、直本、小泉
【レポート】
一年前の入会直後に、外岩経験がほとんど初めてに近い状態で岩トレに参加させていただいたのが、この三つ峠だった。今回は、この一年間でどれだけ成長できたかを試すのにもってこいの機会なので、①とにかくリードで登る、②極力未経験のルートに挑む、の二つをテーマに臨んだ。 初日は玉木さんと二人、一発目は草溝ルートをリード。前日の雨で濡れていて、しかも朝一、初めてのルートをリードするのは無謀だったかな・・・ビビリながらも慎重に突破。続いて第一クラック、ここは玉木さんリード。私はフォローで登るが、クラックが濡れていて手がかりも少なく難しい!結局A0連発でやっとクリア。そのまま第三バンドから権兵衛チムニーへ、果敢にもリードでチャレンジ。バックアンドフットで少しずつ体をずり上げる。全身を使い息が切れるので休みたいが、クラックの奥が濡れていて服はビショビショ、動かないと寒い!かなりの時間をかけてなんとか終了点へ。懸垂下降で一旦下まで降りて、次は中央カンテ。このルートは去年フォローで登ったので、今回はもちろんリード。1ピッチ目は難なく通過。2ピッチ目は先行の学生(?)パーティーが手こずっている様子。「しょうがない、オジさんが手本を見せてやるか」と言わんばかりに取り付くが、「あれ、こんなに難しかったっけ?」と想定外に苦戦、玉木さんの冷たい視線を背中に感じながらようやく突破。3ピッチ目を無難にこなし終了点から懸垂下降で本日は終了。
四季楽園で生ビールを堪能しそのままテントで宴会、新キャラ(筋肉とか、オネエ)が登場したとかしないとか。
翌日は友部さんと藤岡さんと三人でスタート。早朝から既にトップロープのすだれ状態でやむなく前日と同じ草溝ルートへ。友部さんリードで第一バンドに到着し懸垂下降を試みるも、何故か下のトップロープのガイドパーティから下降の許可が出ず(?)、左へ左へと漂流するうちに、「しょうがない、登るか」ということに。十字クラックをリードでチャレンジ、出だしの短いクラックだけが核心だがこれが難しい!左手をクラックにねじ込むが若干フレアしているのか、ジャミングが効いている気がしない。長い時間をかけてようやく指先が僅かにかかる場所を発見、ジャミングとカチ持ちで無理やり体を持ち上げ核心を突破!困難な分、かなりの達成感。続いてそのままクーロワールへ、ここでもリードに挑戦。前半は特に難しい箇所はなく時々カムを効かせながらステミングで登る。核心は終了点直下の抜け口。垂直な上にガバホールドも見当たらず、終了点手前ということもあり高度感もなかなか。ビビリまくって硬直していると下の別パーティーから「右上にガバがあるよ!」とアドバイス。勇気を振り絞りクラックに足をねじ込み体を持ち上げ、右上のガバを掴む、・・・が、ガバと言うにはあまりに心もとないホールド。「んだコラァー!!!」と謎の絶叫とともに恐怖心を振り払い核心を突破し終了点へ。A0もなく、これも相当な達成感を得られた。その後クールダウンで一般ルート左を渡辺さんのビレイでリード、二日目はこれにて終了。
ほとんどフォローで登り、一般ルート左をようやく一本リードできたようなレベルだった一年前に比べれば、自分としてはそれなりに成長できたような気がします。それというのも、普段からご指導いただいている方々のおかげにほかなりません。今回もエキサイティングで実りある岩トレになりました。ご一緒させて頂いた皆様、本当にありがとうございました。
記録/小泉
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